底地の売却は難しい?底地売却の方法・注意点を詳しくご紹介!
2023.08.10
借地権・底地権
底地


「親が亡くなって底地や借地を相続することになった」
「底地の一部を譲渡したい」と思っているものの、
底地権や借地権の売却は難しいというイメージはありませんか?
この記事では底地売却の基礎知識を理解していただくために、具体的な売却方法や注意点についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
売却が難しい不動産を専門に売却サポートを行うスマセールでは、
売れない不動産のお悩みを抱えている方のお役に立つべく、不動産売却のポイントをご紹介していきます。
底地とは?底地を買いたい人はどんな人?
底地を買いたい人ってどんな人かイメージできますか?
底地とは、借地人が借りた土地の上に建物を建てて利用している、この場合の貸し出している土地を底地といいます。
底地の上に建物が立っていますが、底地権は地主の権利で、建物は借地人の権利となります。
底地には以下のような特徴があります。
- 建物を所有したり利用できる権利は借地人が持っている
- 借地人の建物があるため土地を自由に使えない
- 底地を貸すことで地代を得ることができる
- 底地の所有者には固定資産税がかかる
- 底地を相続すると相続税がかかる
- 底地を売却したくても建物が使用できないので買い手がつきにくい
このような特徴から、借地人が住んでいる底地を買いたいと考える方はなかなかいません。
その状況でも底地を有効活用できる方が「買いたい人」です。では、底地を有効活用できる方というのはどんな人なのでしょうか。
底地の売却方法
底地の売却といっても募集をすればすぐに買い手がつくというわけではありません。
底地売却には主に5つの方法があります。
- 底地のみ第三者に売却する
- 底地を借地人(借地権者)に売却する
- 借地権者から借地権を購入してから売却する
- 等価交換をする
- 底地と借地権を同時に第三者に売却する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【売却方法1】底地のみ第三者に売却する
1つ目の売却方法は、借地人がいる状態で(借地権が設定された底地をそのまま)売却するという方法です。
底地を購入した第三者は地代が得られますが、土地の固定資産税がかかります。
土地を購入しても有効活用できないことから、一般の方が購入することはほぼ無いため、不動産買取業者に購入してもらうことになるケースが多いです。
売却しづらい不動産の早期売却について、詳しくはこちらの記事をお読みください。
【売却方法2】底地を借地人(借地権者)に売却する
2つ目の売却方法は、借地人(借地権者)に底地を売却するという方法です。
借地人は所有権を得ることが出来るため、不動産の価値を上げられて、売却する際にも高い金額での成約が見込めます。

底地権+借地権=所有権 になるためです
そのため、1つ目の方法よりも高い金額で売却出来る可能性が高くなります。
【売却方法3】借地権者から借地権を購入してから売却する
3つ目の売却方法は、2つ目の売却方法とは反対で、借地人から借地権を購入してまとめて売却するという方法です。
購入費用が発生してしまう方法にはなりますが、所有権として売却出来るため、不動産価値が高くなります。
【売却方法4】等価交換をする
4つ目の売却方法は、底地の一部分を借地人に渡し、借地人から借地権の一部分を受けるという、等価交換を行う方法です。
底地人と借地人がそれぞれ所有権を得られることになります。
敷地が広い場合に有効な方法となりますが、例えば敷地内に借地人がアパート用地と自宅用地を借りている場合などに、自宅部分の底地を譲り、アパート部分借地を受け取るというような交換を行う場合などがあげられます。
【売却方法5】底地と借地権を同時に第三者に売却する
5つ目の売却方法は、借地人と協力し、底地と借地権を同時に第三者へ売却するという方法です。
お互いが売却条件に合意する必要があります。
底地のみ、借地権のみでは売却しづらくても、同時に売却することで所有権を売却することに等しくなるため、価値が上がり買い手も見つかりやすくなります。
底地売却時の注意点
「底地の売却をスムーズに行いたい」という方に向けて、ここでは底地売却の注意点をご紹介します。
- 底地を相続すると相続税が高くなるケースが多い
- 借地権者と個人間取引を行うとトラブルが起こりやすい
- 権利関係が複雑な上に契約内容が曖昧な場合もある
不動産の売却をスムーズに行うためには、査定を依頼することも大切ですが、
まずは売却時の税金や起こりうるトラブルなどの情報収集から始めましょう。
注意点1:底地は相続税が高くなることが多い
1つ目の注意点は、底地の相続では相続税が高くなる可能性が高いことです。
底地の特徴として売却価格が低いのに対し、相続税の評価額の方が高くなるケースが多いためです。
注意点2:個人間取引を行うとトラブルが起こりやすい
2つ目の注意点は、不動産取引を個人間で行うとトラブルになりやすいという点です。
例えば、借地人と直接個人間取引を行うケースは、トラブル発生のリスクが高いです。
底地の売却などの取引には、不動産会社に仲介に入ってもらい、個人間では行わないようにしましょう。
注意点3:権利関係が複雑な上に契約内容が曖昧な場合もある
3つ目の注意点は、権利関係が複雑な上に契約内容が曖昧な場合が多いという点です。
ここから不動産取引がスムーズに行えなかったり、トラブルに発展しやすいリスクが潜んでいたりします。
以上が底地売却時の注意点です。事前に情報収集を行い、節税する方法や、高い金額で売却する方法なども確認しておきましょう。
不動産会社に相談する際には、底地売却の知識や取引実績の有無を確認することも重要です。
底地の売却方法・注意点まとめ
底地は、借地人の利用権利が設定されているため、一般の方に売却するにはとてもハードルが高くなります。
そのため、借地人と取引するか、買取業者へ売却するという選択肢になります。
買取業者に売却する場合には、ほぼ確実に現金化が見込めるというメリットがあります。
ですが、少しでも高い金額で売却するには、売却方法を工夫する必要があります。
- 底地のみ第三者に売却する
- 底地を借地権者に売却する
- 借地権者から借地権を購入してから売却する
- 等価交換をする
- 底地と借地権を同時に第三者に売却する
- 底地を相続すると相続税が高くなるケースが多い
- 借地権者と個人間取引を行うとトラブルが起こりやすい
- 権利関係が複雑な上に契約内容が曖昧な場合もある
今回は、5つの売却方法と3つの売却における注意点をご紹介しましたが、
それ以外にも、更地にしてから売却するといった売却方法などもあります。
最適な底地の売却方法を知りたい、買取業者を1社に限定せずに複数社から買取査定書を取得したいという方は、
底地売却のプロの「スマセール」にお任せください。
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