親の死後に家の処分ができない、売れない不動産を売却する方法!
2023.09.18
その他お困り不動産
相続


親の死後、家の処分に困っている・・・という状況ではありませんか?
住まない家を所有しているとリスクがあるので心配になりますね。
片付けをしなければいけないですし、建物の維持管理も必要です。
売却するにも費用や手間がかかってしまいます。
どんな対処法があるのでしょうか。
不動産のお悩みと対策は?それは売却理由から考える
家を売却したいと考えるのは、
- 「親が元気なうちに暮らしやすい環境に住み替えたい」
- 「売るタイミングを逃したくないから」
- 「空き家の維持管理が大変で固定資産税がかかるから」
- 「共有不動産なので紛争が心配」
- 「親が認知症になったらどうしよう」
など、様々な事情で生じてくる心配事によるものだと思います。
ただ、現在、抱えているお悩みを放置していても解決することはないと思います。「放っておいて気づいた時には大変なことになっていた・・・」という事の方からのご相談が多いのが実情です。
そのため、早めの対策が大切です。
ここではお悩みの種類ごとに詳しく解説していきます。
親が元気なうちに暮らしやすい環境に住み替えたい
「一人暮らしの親が実家に住んでいて、いずれ介護が必要になるので親が元気なうちに住み替えて同居したいと考えている」
「同居はしたくないけれど、いつでも駆けつけられるように親子で近くに住んでおきたい」
という場合には、実家を売却してライフスタイルに合わせた住み替えがおすすめです。
親世帯と子供世帯に両方にメリットがあります。
売るタイミングを逃したくない
建物の劣化により、売却価格よりも売却費用の方がかかってしまう恐れもあります。
そのため不動産会社と打ち合わせをして、売却のタイミングを見極める必要があります。
建物の築年数だけでなく、金利やエリアの特性、マーケットの変化、法改正などトータルで考えることが大切です。
空き家の維持管理が大変で固定資産税がかかる
住んでいない実家でも固定資産税の負担や維持管理などは避けられません。木造住宅の寿命は22年ともいわれています。
メンテナンスによって家の寿命に大きく影響するので、将来、使う予定のない不動産は建物を良い状態を保っておくようにしましょう。
特に湿気が多い土地やシロアリ、雨漏りなどの心配のある物件は寿命が短くなる可能性もあります。
共有不動産なので紛争が心配
一つの不動産を共有名義で所有している状況だと、どうしても紛争のリスクがあります。
昨今では相続のたびに権利関係者が増えていき、共有者の連絡先を調べるのにかなりの労力と費用、時間を要する事例などがニュースにもなっています。
こうしたリスクを防ぐために「売却して現金化する」「持分の売却で資産を1本化する」「資産の分割をする」などの対策が必要です。
親が認知症になってしまったら心配
認知症は最も重要な課題の一つです。もしも親が認知症になってしまうと売却したくても手続きができません。事前に行える相続対策も大きく制限されてしまいます。
そのような不測の事態に備えるために、生前贈与や家族信託という方法などで解決出来る可能性があります。
売れないのはなぜ?実家が売れない理由
家が売れない原因には、どのような理由があるのでしょうか。
価格設定や売り出し方などに原因があるときはすぐに改善する術はありますが、物件自体に問題がある場合には話は別です。
融資や関係者の意見調整、売り出し方も含めて検討が必要です。
【家が売れない理由1】適正な価格設定がされていない
不動産は価格設定を間違えると売却が難しくなります。相場感を確認して、適正な価格に設定し直すことで売却できる可能性が上がります。
【家が売れない理由2】共有者が多く意見がまとまらない
共有者が多いほど、意見がまとまらず、調整に時間や労力がかかります。
当事者のみでは話し合いがまとまりづらいケースが多いので、不動産会社や司法書士の先生など第三者に調整役として入ってもらい売却までのゴールを決めていくとよいでしょう。
【家が売れない理由3】有効な運用方法がわからない
相続した不動産を有効に活用したくても、その方法がわからないという場合に、収益を作りやすい不動産に組み替えるという選択肢があります。
一度売却してから、その資産を元手にすでに運用されている別の不動産(オーナーチェンジ)に組み替える、更地にしてから駐車場として収益を得られるようにするなど、物件に応じて活用方法も異なります。
収益を産む不動産に組み替えることで、将来、売却できる可能性も上がります。
【家が売れない理由4】売却することでかえって費用がかかる
不動産を売却する事によって税金やリフォーム代、解体費用などを負担しなければならず、費用面を考慮するとマイナスになってしまうケースがあります。
このようなケースでは、「現況のまま一般の方向けに売却を行う」という選択肢があります。
それでは買い手が付きづらい状況であれば、手間やコスト面を最小限に抑えられる「業者買取」を検討してもよいでしょう。ただし、買い叩かれないように買い手の会社や金額などの条件面は比較する必要があります。
「業者買取」の売却方法について詳しくはこちらの記事で解説しております。

【家が売れない原因5】物件に何らかの原因がある
物件自体に価格が下がる要因や、買い手側が融資を組めない不動産になってしまっていると、売却しようとしても難しくなります。
以下に当てはまる場合には、プロにご相談ください。
- 建て替えができない「再建築不可物件」
- 底地、借地などの権利関係が複雑な不動産
- 違法建築、既存不適格物件
- 市街化調整区域にある不動産
- 事故物件・ゴミ屋敷
実家の売却はライフスタイルに合わせて計画的に
空き家特例によって、空き家を売却しようとする方が増えてきました。
しかし、「なぜ売却したいのか」「不動産のどんな課題を解決したいのか」を考える事が最も大切です。
自分で管理できない状態になっても維持し続けるのか?
早めに処分をしてリスクを減らすのか?
不動産の所有にはメリットはもちろんのこと、デメリットもあります。ぜひ、家の処分が適切かを検討する際には、この記事で解説したポイントを踏まえて進めていってください。
- 「実家を相続したまま、放置しているのでなんとかしたい」
- 「不動産会社に相談しても、取り扱っていない物件といわれた」
- 「建物の劣化が進んでいるが、リフォーム代、解体費用を捻出できない」
- 「建て替えができない物件でも、売ることはできるの?」
上記のようなお悩みはありませんか?
スマセールでは、売却が難しい不動産を専門に取り扱い、売却のサポートを行なっております。
お悩みに寄り添い、買取査定金額の提示だけではなく、トラブル解消方法や最適な売却方法のご提案も行っております。まずはお気軽にご相談ください。
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